こんにちは、刈屋です。
すっかり更新が途絶えました
先週末にアップを予定していたものがあったのですが、
少々重い話題になかなか腰があがらず遅くなってしまいました。
今回の刈屋ブログは真面目なトーンでお送りしますね
シルバーウィーク中のニュース番組で特集された話題です。
その翌日は専門学校で授業があったのですが、やはり話題になりました。
「なかなかあそこまでつっこんで取材・問題提起されているのもスゴイ」と。
その特集が真剣に作られていることがとてもよく伝わってきました。
もしかしたらご覧になった方もいらっしゃるかと思います。
フジテレビの夜のニュース番組、「ニュースJAPAN」で
滝川クリステルさんの担当された時代のカルテという特集です。
今の日本のペットを取り巻く現状を3夜連続で放送されました。
時代のカルテ 「命の現場① 深夜眠れぬ仔犬たち」
時代のカルテ 「命の現場② “仔犬工場”…悪質業者の闇」
時代のカルテ 「命の現場③ “最後の願い”殺処分の現実」
私は最後の③しか見れなかったのですが、You Tube でアップされているものを見ました。
特に③は衝撃的で、滝川さんが冒頭でも「最後にショッキングな映像がありますが・・・」と
言っています。しかし、できるなら目をそらさずに知ってほしいできごとです。
この週で滝川さんは番組を卒業されました。
その最後の特集は自分のやりたいテーマで、ということで
この話題をご自分で決められたそうです。
下にリンクをしてあります。
今でなくとも、ぜひお時間のある時にでもご覧いただきたいです。
(8分弱です。)
(8分です。)
(7分少々です。)
ただ単に、これを見て「自分ひとりでは何もできない…」とか
「暗い気持になるからイヤ」という風にだけは終わっていただきたくはないのです。
別に皆さんに次の犬は保護施設からもらってください!というわけではありません。
仔犬はペットショップで買うもの、という固定概念だけでなく違う選択肢もあるということ。
犬ってかわいくてかけがえのない存在にもなるけど、それにはいろんな過程があるということ。
テレビや映画では犬や猫を着飾らせたり、擬人化させすぎたり、面白可笑しく映し出します。
もちろんそんな一面もありなんですが、かわいいだけではない大事なことを忘れないでほしいこと。
メディアで一部のクローズアップされた動物(崖っぷち犬など)には愛の手が届くのに
クルーズアップされない命はとてもたくさん、そして身近にもいるということ。
そんなことを少しでも感じていただければと思い記事にしました。
少し話が変わりますが、以前レッスンされていた方の言葉で
印象に残っていることがあります。
「自分は保護施設から犬をもらってくるなんて残酷なことはできない。
行ったら全部引き取りたくなるじゃないか。どれか一頭だけを選んで
他を置いてその施設を出るなんて自分にはできない。
ならいっそ金をだして欲しい犬を選ぶ。エゴかもしれないけど
この犬を数年養っていく上で心苦しくない選択なんだ。」と。
この方のいい分に正しいも間違っているもないと思います。
それだけ犬たちのことを考えてその方なりに出した答えです。
これらを念頭に置いた上で、犬と人間の双方のことを考えられる「賢い消費者」
「犬に尊敬される飼い主」「素敵な愛犬家」になっていただきたいと思うのです。
9月に動物愛護週間がありましたが、11月は(ワンワン)の月で
「ドッグマンス」という犬について考える、という運動が福岡から発信されています。
それについては後々記事にできればと思っています。
文字ばかりの長文に最後までお付き合いいただけたことに感謝!!
イベントのお知らせ
秋のドッグホリディ!
今回は日帰りです。ご参加お待ちしておりまーす♪
お申し込み締め切りは10月11日です。♪
パンフレット・申込用紙はこちらからどうぞ
読んでいただいただけでも感謝です。足跡もいただけるなら光栄です。
自分でワンコを迎える日が来るときは
里親を募集している子からにしようと思っていました。
そしてちゃんとトレーニングをして、カッチョイイワンコにしてやろうと。
心身ともに輝いていてみんなが振り返るようなワンコになって
「この子は雑種です。捨てられていたんです」って言ってやろうと。
今思えばそれも結構なエゴなんですけどね。
実際に暮らし始めて、トレーニングを経て犬の生態を少しずつ理解し始めて
肩の力が抜けていったというか…。
そうさせてくれたのは身の回りの全てのワンコたちなんですよね。
犬と暮らす人にもそうでない人にも、大事なのは「知ること」。
知っているつもりでもちゃんと直視しないといけない。
そして受け止めて何かを感じて欲しいと思います。
投稿情報: セビママ | 2009/10/05 16:29
大変ご無沙汰しております。
『自分は保護施設から犬を貰ってくるなんて~』というくだりを読んで、心当たりがあったのでドキリとしました。以前我が家のラリーのトレーニングでお世話になっていた時に刈屋さんにこの事をお話したかどうかは覚えていませんが、以前の私はまさしくこの通りの意見でした。
仮に保護施設に行き犬を引き取るとして、自分が引き取れなかった犬の多くは確実に処分の対象となってゆく。全頭助けてあげたい気持ちはあるのにそれが出来ず、残された犬達が処分されてしまうのを間接的に手を貸したような罪悪感から自分を責めるだろうと思うと、とても出来ないと考えていました・・が、現在は変りました。
昨年ラリーが脳腫瘍を患い、病気について情報が欲しくてインターネットで犬の飼い主さんのブログや動物保護団体のHPをあちこち覗いていたのですが、その流れで処分されていく犬達のことに沢山触れ、次第に『知らない』・『現実から目をそらす』事の方が遥かに罪だと感じるようになりました。
今後も犬を新しい家族に迎える機会があると思いますが、私は二度とペットショップを覘いたり、犬をネット販売する業者のHPを開くことは無いと思います。たとえ自分が引き取って世話できるのが1、2頭だとしても何もしないよりはマシだと思うのです。
我が家の愛犬はお陰様で15歳4ヶ月になりました。私が仕事から帰宅すると、何時であろうと365日必ず玄関先まで尻尾を振りながら迎えに出てくれます。そんな存在が日々愛おしくてたまりません。こんな感情を動物を飼う人皆が共有できたら、動物の保護施設は必要なくなる筈だと思うのですが。
投稿情報: ササキ | 2009/10/05 23:43
セビママさん
>犬と暮らす人にもそうでない人にも、大事なのは「知ること」。
おっしゃる通り、現実を知ることはとても大切なことですよね。
数年前に今回の特集のような映像を初めて見た時、
知ってしまった現実と、何も出来ない自分に悲しくなって
「いっそのこと知らなければよかった」
と思ったことがありました。
しかし、「何が出来るか考え続けること」が大切なのだと今では思います。
少なくとも、今すぐそばにいるワンコを大切にするということも
「自分に出来ること」のひとつだと思っています。
投稿情報: WELLBE八幡 | 2009/10/05 23:46
セビママさん
犬のトレーニングって人間社会で犬が困らないようにしてあげることで
(もちろんその上でカッチョ良く見えればもっといいですね^^)
この「犬を飼ったらしつけをする」という概念が根付くことでずいぶんと救われる命が多いのも事実です。
安楽死のケースとしては、健康上の問題よりも吠える・噛むなどの
問題行動によるものが多いと統計も出ています。
私が言うと「スクールに通いましょう!」みたいに聞こえてしまうと本意ではないのですが
犬を取り巻くいろんなことをもっと皆さんに知ってもらえるよう発信していきたいです!
ササキさん
犬が大好きで保護をしていたら、気付いた時には自分のできる
キャパを超えていてかえって虐待行為的な生活をさせていた、という悲しい例はもありました。
ペット先進国と言われる欧米では保護施設は充実しています。
運営費のほとんどは寄付で賄われていたり、施設も立派なものです。
でもそれだけ充実しているということは捨てる人も後を絶たないということでもあるんですよね。
ラリー君がお姉さんのお出迎えをする様子、目に浮かびます
犬にとっては「飼い主」がかけがえのない、唯一のよりどころですから
その飼い主さんが何をチョイスするかで犬の運命が決まってしまうので気持ちが引き締まりますね!
WELLBE八幡先生
ねぎちゃんが来てまだまだ短い期間ではありますが、
ねぎちゃんが八幡先生を笑顔で見上げる顔に、癒され微笑ましく感じていますよ!
犬に尊敬される素敵な飼い主だと思ってもらえている証拠ですね。
投稿情報: ウェルビー刈屋 | 2009/10/06 12:38
今回のと違いますが、私も以前動物愛護のニュース特集で見ました。引き取ってくれる人を探すイベントの様子を見ていると、どの犬からも檻の中から不安な表情をしているように感じました。
最後はガスで殺されていて涙が出たのを覚えています。約二年前すずを飼う前に私から「犬飼うならそういう所から引き取ってもいいんじゃない?」と旦那に話した記憶があります。それにはわけがあり小学生の頃、野良猫にえさをあげたことがきっかけで家に来るようになりましたが、しばらくして妊娠してました。それを知った親は内緒で猫が来れないよう遠くに連れて行ってしまいました。気付いたら猫がいないことにショックを受け、生きてるだろうかと毎日考えたり泣いてました。今でも忘れません。
本当に申し訳ないことをしたと感じています。
こういう一つ一つが命を亡くしているんだと・・・
インターネットで引き取れる犬がいないか探しました。でも近場には犬は処分された後なのか、いませんでした。
すずを本当に大事にしっかり育てていきます。
もし二頭目を飼う時が来たら探し方など詳しく教えて下さいm(_ _)m
投稿情報: すずママ | 2009/10/07 18:35
すずママさん
都市部では野良イヌなんて見かけなくなりましたが、ネコは…野良や半野良も多いですね。
「地域ネコ(色んな人が餌をあげ、でも誰も飼い主ではない)」というのも
都市部では特に現在でも問題が多いようです。
動物を虐待する悲しいケースもありますが、動物好きでも場合によっては
すずママさんの幼少のようにかえって良くない方向にいってしまうこともあるんですよね。
ただ、小さい頃にそういう体験があるからこそ命の大切さを知る学びになるとも言えるわけで…。
何とも一概には答えの出ないことですね
投稿情報: ウェルビー刈屋 | 2009/10/07 23:43